最近、地球上の至る所で人様がケンカされていますので、自分の身体を傷つけられた地球はイタイ、イタイと涙を流しているように思います。そんな2015年が終わろうとしています。
皆様、1年間大変お世話様になりました。平和だから音楽に興じることが出来ると感謝しながら新年を迎えたいと思います。今年最後のブログは「同声会のコンサート」です。

全国の主要都市に「同声会」という東京芸術大学卒業生の会があります。福岡にも長い歴史を持つ福岡支部があり、小職は某楽器メーカー在職中にそのお世話係をさせて頂いておりました。その当時の福岡は音楽熱が高く、各音楽大学の福岡支部は年に1回卒業生や現役の学生を交えて演奏活動や懇親会を開催していましたが、何故か東京芸大の福岡支部だけは懇親会は年1回あるもののこれまで卒業生による演奏会は一度も開催されていませんでした。ところが11月頃親しい先生から「来る12月18日、記念すべき第1回目のコンサートを開催する」とご案内を頂きました。懇親会の中で同声会も演奏会を実施しようという声が少しずつ高まってきたことが実現に繋がった大きな理由のようです。

卒業生の多くが大学等の公職、地域の音楽指導者として活躍しておられ、また個人的にお知合いの先生が多く出演されますので会場の「あいれふホール」まで出向きました。
スタインウェイの仕事を始めてから、たまたまご縁が無くなった先生方と会場で再会して昔話で花が咲きました。当時お会いしていた先生方は御年70~80歳前後にお成りです。お元気な方は会場にお越しでしたが、ご自宅でお過ごしの方も多くなられたようです。

出演者は現役のバリバリです。ピアノと朗読、歌曲、ピアノと琴、ご自分で作曲された曲の初演、最後はピアノソロという2時間10分の長丁場は多彩で内容の濃い演奏でした。最近は年のせいか前半で帰ることが多くなりましたが、さすがにそのクオリティの高さに魅了され久し振りに最後までたっぷりと音楽を満喫しました。学生さんを含め教え子さんや関係者の方がたくさんお越しになっていましたが、皆さんお帰りにならず最後までお聴きでした。

単発に終わらせないという意味を込めてプログラムにVOL.1と表記してあります。次回のVOL.2が開催されましたら是非会場へ足を運ばれ、そのクオリティの素晴らしさを是非ご堪能下さい。