私は車で通勤しているのですが、毎朝9時10分頃に、あるバス停に近づくと、80~90歳ぐらいのおじいさんが、いつもベンチに座ってバスを待っていらっしゃるのを見かけます。スーツにコートを羽織ったきちんとした身なりからは、相当のご身分でいらっしゃるような印象を受けます。かなりのご高齢の様子ですが、丸い眼鏡から覗く優しそうな眼差しが、私の心を和ませてくれます。また、バス停手前の信号で停車していると、一歩一歩足元を確かめるように、ゆっくりと横断歩道を渡っている姿を見かけることもあります。時には、横断歩道を渡り切る前に信号が赤に変わることもありますが、車はじっと待ってくれています。
毎日、どちらへ出かけていらっしゃるのか気になりますが、いつまでもお元気で、と声をかけたくなる素敵なおじいさんです。