和助のごぼう天うどん

和助のごぼう天うどん

3年ほど前に友人から、福岡市城南区別府にある「和助」といううどん屋さんがうまいと薦められ出かけました。クチコミで話題になっている「ごぼう天」を注文しましたら、その大きさにびっくり仰天、どんぶりの全面よりも更に大きくはみ出していました。薄くスライスされ、カラッと揚がっているごぼうの食感が麺ととても良く合っています。

ごぼう天の衝撃が大き過ぎて、麺を語るのが後になりました。福岡は言わずと知れたうどん王国です。大手有名チェーン店である牧のうどん、因幡うどん、英ちゃんうどん、ウエスト、資さんうどん等、太く柔らかめな麺が福岡では主流です。そこに讃岐や、各地で修業されて、独自のこだわりの麺を提供している個人店、昔から営んでいる地元のうどん屋さんが群雄割拠して、福岡はうどん戦国時代です。

「和助」の麺は、豊前裏打会で修業された麺職人さんが、手打ちで造りあげるうどんです。

中太よりやや細め、柔らかいがしっかりコシがあり、表面はつるつるで光り輝き、のどごしも素晴らしく、正に絶品です。しばらく通っているうちに評判を呼び、お昼時は行列が出来始めました。オーナーは福岡市西区にある、これまた有名な「大地のうどん」で修業され、のれん分けをされました。「和助」のうどんがこれだけうまいのだから、「大地のうどん」は?と興味を持ち、現地まで出かけましたが長い行列に唖然です。それでも耐えた甲斐があり、その美味しさは正に本店の味でした。昨年夏、「和助」で修業された一番弟子がのれん分けをされ、福岡市中央区天神の一等地に「和助」二号店がオープンしました。小職の会社からは、天神の「和助」が近いので時々お邪魔しています。その味は、別府の「和助」とほぼ同じで、違和感はありません。流石は一番弟子です。天神の辺りのうどん好きのお客様に浸透し、繁盛店になっています。

「大地のうどん」と称するお店が、博多駅地下街に一店、そして太宰府近くの筑紫通り沿いに一店あるのを偶然見つけました。先日、久留米からの仕事帰りに早速入りましたが、小職の感想としては、麺の色艶、透明感、コシ、のど越しの良さ、そしてリーズナブルな価格は一番かもしれません。とにかく、福岡はうどんの種類が多く、“うまい”のは間違いありません。