三瀬峠近くを流れる清流

三瀬峠近くを流れる清流

福岡市から三瀬(みつせ)峠を越えて佐賀県へ向かう道の周辺には、拘ったお店や温泉、自然を生かした遊技場、キャンプ場等があり、人気のドライブコースです。
三瀬地区は「そば」が有名で、その道沿いには、趣向を凝らした自慢のそば屋が建ち並んでいます。その「そば街道」に、「三瀬そば」という評判の繁盛店があります。昼時や休日は多くの人で混み合いますので、30分前後並ぶことは覚悟しなくてはなりません。
時々行っていましたが、せっかちな小職は並ぶことが億劫になり、足が遠のいていました。
この連休にそばを食べたいと、三瀬方面に向かって峠を上っていきますと、以前から気になっていました、「多め勢 曲渕店」という案内看板が目に飛び込んできました。
「多め勢」というそば屋は、知る人ぞ知る福岡市の名店であります。以前は、福岡市の天神という中心地にありましたが、現在は、福岡市早良区の室見という町に移転しました。現在も依然として人気のお店です。
余談ですが、以前勤務していた会社の社長が、福岡で食した「多め勢」のそばの味が忘れられず、福岡支店に命じて、新幹線で本社まで送り届けさせたと言う伝説があります。

 
多め勢 曲渕店

多め勢 曲渕店

「多め勢」の「のれん分け」のお店ですので、以前から気になって時々訪ねていましたが、タイミングが合わず、いつも閉まっていました。連休中だけにこの日は開いています。
外観はどう見ても、お洒落なそば屋らしい雰囲気はなく、田舎の公民館のようにも見えますので、知らないお客様は通り過ぎるかもしれません。それでも、やはり皆さんよくご存知で、この日も行列が出来ていたものの、思ったよりも早く入店できました。
さっそく、板そばと親子丼を頼みました。板そばは、20㎝×40㎝ぐらいの薄い木の箱に入れられてくる三瀬そばの名物?(全国にもあるようです)、量も多く、そば好きにはたまらないでしょう。親子丼にはブランドの鳥、「みつせ鶏」の卵と肉を使ってあると思われます。
そばも親子丼もかなりのレベル、遠くの繁盛店まで行く必要はないと感じました。因みにうどんもありますが、これも博多で有名な「能古(のこ)うどん」、しっかりとしたコシと、喉越しの良さには定評があります。室見の本店も、「能古うどん」のメニューを提供しています。
はじめはうどん屋だったのでしょうか、お店の外側の壁に、「曲渕うどん」という看板が出ています。
お店の雰囲気は至って庶民的でしたが、名店「多め勢」の名前に相応しい美味しさでした。