年1回実施している同窓会の旅行で、長崎県平戸市へ行ってきました。車5台に分乗し、福岡から唐津を経由して現地まで約170㎞もの行程、途中イカの活き造りで有名な呼子で昼食をとり、約5時間のドライブでした。
平戸市は長崎県の北西部に位置し、今でも交通のアクセスが良いとは言えません。その不便さが理由でしょうか、平戸には独自の文化や特異な歴史があります。
古くは大陸への寄港地、16世紀中頃から、明商人の私的貿易の拠点として栄えます。1550年にポルトガル船が来航すると、西洋文化の導入の窓口となり、その後、スペイン、オランダ、イギリスの船が相次いで来航。交易が盛んになり、オランダ商館、イギリス商館が設置され、その富を求めて関西から豪商が集まり、当時は名実ともに、日本を代表する国際都市であったようです。フランシスコ・ザビエルが訪れ、キリスト教を布教し、徳川家に寵愛されたウィリアム・アダムスが商人として活躍しますが、鎖国令によりキリスト教が弾圧され、海外貿易の窓口が長崎の出島に集約されると、平戸は国際都市として道を閉ざされ、その栄華は17世紀中頃で終焉を迎えます。以上、案内して頂いたガイドさんの話から抜粋いたしました。
今でも、街中至る所にその名残を観ることが出来ます。歴史的街並みや景観、外国の商館、美しい教会等は観光名所となり、多くの旅人が散策していました。この不便な地に、韓国や香港からも観光客が来ていましたので、何故だろうと思っていましたら、驚いたことに、港から釜山行きの船が出ていました。今でも立派な国際都市なのです。
以前訪れた時は魚が美味しくて、特にヒラメが有名。今回も楽しく味わいました。
食事は旅行の楽しみ1つですが、同窓会旅行になると高校
時代に戻り、ワイワイガヤガヤと、バカ話をして旧交を温めることが大きな目的であり喜びです。今回は22名の参加でしたが、新入りが1人、その人の話題とカラオケで、夜遅くまで大いに盛り上がりました。しかし、平戸はやはり遠い。往復400㎞のドライブは、少々堪えました。
来年は、マイクロバス1台で、大分県国東半島まで行く予定です。