大賀薬局の企業メセナ、クリスマスコンサートに拍手。
振り返りますと、バブル時代は潤った企業が、積極的に音楽家の支援やコンサートを頻繁に開催していました。いろいろな活動の場を頂いた音楽家や、気軽に音楽を楽しめた音楽ファンにとっては、大変すばらしい時代でしたし、音楽界全体が、活気に満ち溢れていたように思います。
しかし、バブルが崩壊しますと、状況は一変します。企業は余裕がなくなり、地方の交響楽団等、音楽関係への支援が激減し、音楽活動は長い間停滞し、冬の時代に入ってしまいました。クラシック音楽はある意味限られた世界ですので、仕事、商売の市場としては厳しい現実があります。行政や企業等からの支援が無いと、音楽関係者も良い音楽、演奏をお届け出来ないのが実情かもしれません。
大賀薬局は創業1902年、115年という長い歴史を持つ老舗であります。小職の自宅の近くにも店舗があり、福岡市民にとっては非常に身近で、多くのお客様に愛されている薬局であります。
その大賀薬局が、4年前からクラシックの殿堂、アクロス福岡シンフォニーホールでクリスマスコンサートを開催されています。今年は、九州交響楽団とフルート、バイオリン、ホルンのソリストが共演いたしました。ご招待を受けたお客様で会場はほぼ満席。大賀薬局と関係があるお客様ばかりと思われますが、曲目も親しみのある曲目でしたので、普段クラシック音楽とご縁が無い方もきっと喜ばれたのではないでしょうか。
通常、この様な立派な会場で開催するクラシック演奏会は、入場券も高額で、敷居が高く感じられますので、お客様はクラシックファンに限られてしまいます。
大賀薬局の企業メセナであるクリスマスコンサートが、普段、クラシック音楽にご縁が無いお客様を取り込み、クラシック音楽の底辺を広げていくことに繋がる気がします。
来年も開催されることを願っています。
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